聖都エルサレム シオンの丘
シオンの丘

地図では左下の位置がシオンの丘です


聖都エルサレム旧市街の南西[シオン門]の外にある一角をシオンの丘とよんでます。

シオンとは聖都エルサレムの古称だそうです。すなわちシオン=聖都エルサレムです。

古代イスラエル王国・第二神殿時代にはユダヤ教の司祭や貴族が多く住んでいたところだったそうです。

この丘にはイエスの最後の晩餐の部屋、ダビデ王の墓、鶏鳴(けいきょう)教会、マリア永眠教会などがあります。

2,000年の永きにわたり流浪と迫害の歴史に耐え続けてきたユダヤ人にとって、聖都エルサレムすなわち

[シオン]は特別な感情を呼び起こす響きがあるようです。[シオニズム]の語源にもなっております。

ユダヤ教徒には大変ゆかりのある地区ですが、なぜかシナゴーグはなく教会が多く建っておりました。


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             シオンの丘
ユダヤ教ゆかりの七枝の燭台(メノラー)、ダビデの星、角笛、旧約聖書(ヘブライ語聖書)

勿論ユダヤ教徒は単に聖書と言いいます。






オリーブ山から見たシオンの丘の遠望

右上の大きな尖塔はマリア永眠教会、左端は鶏鳴教会






シオン門付近の様子

シオン門は文字とおりシオンの丘に通じる門で城壁の南側に位置します。

ダビデの墓が近いことから預言者ダビデの門ともよばれております。

写真のように独立戦争当時の弾痕が無数に残っております。

犠牲者を忘れないために、あえて修復は行わない、とのことでした。






敬虔な男性ユダヤ教徒の服装および仕事

必ず頭にはキッパ(つば無しお皿状のもの)または黒のソフト帽または毛皮の帽子をかぶる

黒のロングコート、黒ズボン、黒靴

仕事は一日中、聖書を読み研究することです。

生活費は政府から支給されております。







敬虔な女性ユダヤ教徒の服装

結婚すると頭髪をそり、かつら、または帽子を着用するそうです。

長袖にロングスカート着用(ズボンははきません)







敬虔なユダヤ教徒の生活習慣・食習慣

現地ガイドのニムロードさん(自己紹介:仕事をしている普通のユダヤ教徒)が

詳しく説明してくれましたが、あまりにも複雑なので

私には理解できず省略します。    汗(^-^)汗






最後の晩餐の部屋
シオン門から南に約100メートルほど入った建物の2階にイエスが最後の晩餐をとった部屋(広間)があります。

最後の晩餐と言えば当然レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画を連想しますが、この部屋はがら〜んとして

なにもありませんでした。絵画の光景はレオナルド・ダ・ヴィンチが想像を大きく膨らませて

創造したもののようです。現地ガイドのお話によると当時の食事作法としては、会食者全員

寝そべって肘をつきながら食べたということです。

テーブルや椅子にすわって食事する習慣は当時よりかなり後期からのようです。

エルサレムがイスラム統治時代、この場所をモスクとして使用したため、イスラム装飾も多々ありました。



最後の晩餐のメンバー(12使徒)については、はここをクリックです






ダビデ王のお墓

最後の晩餐の部屋の1階はダビデのお墓になっておりました。

ダビデ王は古代イスラエル王国2代目の王(約BC1000〜BC961頃)

最初はユダの王、後にイスラエルの王となりエルサレムを中心とした国家を作った伝承の王






聖母マリア永眠教会


シオンの丘にあるネオロマネスク様式の教会。エルサレム最大の教会といわれます。

1910年に創建され、その名のとおり聖母マリア様を祀る教会です。




聖母マリア永眠教会・内部の装飾





鶏鳴教会

シオンの丘の東斜面に建つ教会です。

イエスは逮捕・連行されましたが、ペテロはイエスの仲間であることがばれるのを恐れ

イエスを知らないと三度もウソを言います。その時ちょうど鶏が鳴いたそうですね?

しかしまぁ、その後ペテロは大改心してイエスの一番弟子になりましたよね。

そんなペテロを記念して建てられた教会だそうです。

ちなみにローマのサン・ピエトロ大聖堂も聖人ペトロの名を冠したものです。

ゲッセマネで逮捕されたイエスが連行されたのが、ここユダヤ教大司祭カイアファの邸宅です。

邸宅跡とされる場所にこの鶏鳴教会が建てられております。

鶏鳴教会

十字架の先端は雄鶏です。

鶏鳴教会・内部の装飾

シオンの丘から望む聖都エルサレムのムービー
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この後、パレスチナ自治区に位置するベツレヘムに行き、イエス生誕教会を見学しました。

イエスが生まれた馬小屋の跡に創建されたイエス生誕教会の中には、生まれた場所を示す

銀色の星印がありました。