嘆きの壁の地底の基礎部分


現在の嘆きの壁は紀元前20年、ユダヤ王国・ヘロデ大王によって

建設・改築・大拡張されたエルサレム神殿(いわゆる第二神殿)を

取り巻いていた外壁の西側の部分になります。地上のこの部分を含め

外壁は、その基礎部分(現在は地底にあります)がほぼ全て残されておりました。

エルサレム神殿はユダヤ教にとって最も神聖な建物になっております。

今回、地上の嘆きの壁の地底にある基礎部分も見学することができましたので

簡単にご紹介させて頂きます。







ユダヤ戦争に勝利したローマ帝国は西暦70年にエルサレムと神殿を破壊した。

その後、現在に至るもエルサレム神殿は再建されていない。

しかし西の壁の一部は破壊をまぬがれ現在に至っております。

それが[嘆きの壁]です。



エルサレム第二神殿(ヘロデ神殿ともいう)の想像図と現在の[嘆きの壁]の位置関係

部分が嘆きの壁です

注:図はパンフレットから転載させていただきました






嘆きの壁の前で、敬虔なユダヤ教徒は今日も祈りをささげます

壁の高さは、地上約19m、地下約13m、合計約32m

積み上げられた石の段数、地上28段、地下17段、合計45段






上の写真の嘆きの壁の地底基礎部分を見学するための

神殿の地下トンネル・ツアー入口です

左側は観光用とユダヤ教男子信徒入口で、右側はユダヤ教女子信徒入口

シナゴーグでも、ここ嘆きの壁でもユダヤ教においては男女は厳格に隔離されておりました
 





トンネルです
 





トンネルを更に進むとユダヤ教女子信徒が

嘆きの壁の地底基礎部分にむかい

一心不乱に祈りを捧げておりました








エルサレム第二神殿は、もともと小高いモリヤ山山頂の岩盤の上に

創建されたものです。

現地説明員が指さしているところが、モリヤ山の岩盤部分です。
 





モリヤ山の岩盤の上に、切り出した岩を積み上げ神殿を創建しました

切り出した岩には、下の写真のように約513トンもある一枚巨石もありました。

このように第二神殿の基礎部分は、あまりにもしっかりしていたので

さすがの旧ローマ帝国軍も、これまでは破壊できなかったとのことでした。










をクリックすれば [嘆きの壁]地下基礎のムービーが再生できます。


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