エジプト・カイロの ムハンマド・アリ・モスク

Muhammad Ali Mosque
    
ムハンマド・アリー(トルコではメフメット・アリーと呼ばれている)は

1810年代 オスマン帝国の属州エジプトの支配者で

エジプト・ムハンマド・アリー王朝の創始者です。

近代性と強権性を併せ持ち富国強兵策を推し進めて

エジプトのオスマン帝国からの独立と、その後のエジプトの発展の基礎を築きました。

その名を冠したモスクです。












モスクは十字軍を破った中世アラブの英雄サラディンが

1176年 対十字軍の拠点として建設した城塞(シタデル)の

北側頂上に創建されております。



中世アラブの英雄サラディンの城塞(シタデル)の雄姿

この城塞は1176年に完成しました。以来約700年間

この場所がカイロの中枢だったそうです。

  



  














巨大で荘厳なモスクでした。

外壁と内部はアラバスター石を使用していることから

別名アラバスター・モスクと呼ばれているそうです。












ムハンマド・アリが近代化を進めるにあたってはフランスの協力が大であった。

そのお礼としてムハンマド・アリはルクソール神殿にあったオベリスクを

フランスに寄贈しました。フランス・パリのコンコルド広場に設置されているオベリスクです。




一方、フランスからの返礼は、ここムハンマド・アリ・モスクの中庭にある時計です。

ルクソール神殿のオベリスクとこの時計の価値とでは雲泥の差と思いませんか?

しかも、この時計、設置以来、ほとんど動いてないとか・・・・・・・・・・?














礼拝堂内部

偶像崇拝禁止のイスラム教においてはモスク内外に彫像や絵画などは一切ない。

ただし草木などの幾何学模様のタイルやコーランの一節をアラビヤ飾り文字にした

レリーフなどがありました。時の権力者であるスルタンがモスクを創建した場合は

このムハンマド・アリ・モスクのようにモスクに創建者の名前を冠することは許されるようです。

天井から吊るされているランプの数は一年をあらわす365個ともされている。












ムハンマド・アリ・モスクについて、現地説明員が丁寧に説明してくれました。

下はその動画です。      をクリックすれば再生できます。













ムハンマド・アリーについて、さらに詳しくは、kurof1さん制作のムービー

ムハンマド・アリー アラビア帝国の夢[前編]と[後編]をご覧ください。

前編












kurof1さん制作のムービー

ムハンマド・アリー アラビア帝国の夢

後編














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